にきびは肝臓を疑ってみる

ニキビができることと生活習慣やストレスと関係があるのは、
みなさんもご自身の経験として良くお分かりかもしれません。

特に、生活習慣、食事の傾向が栄養バランスや脂分などがにきびに影響を及ぼします。
今回は、ニキビと肝臓との関係について探ってみました。

肝臓は、「肝心要」という言い方があるほどで、毒素分解、脂肪貯蓄などなど大事な役割をしていますが、
ニキビに限らず美容にも影響する臓器です。
肝臓を大事にいたわる必要がお分かりいただけるのではと思います。

例えば、お酒を飲むと、体の中では肝臓がそれを分解しようと働いてくれますよね。
これが過剰な酒量となると、肝臓もフルに活動しから疲れて弱って来ることも当然ですね。
適量のお酒で済ます、休肝日を作って肝臓をいたわるいたわりをあげたいものです。

肝臓はアルコールだけでなく、油っこい食べ物を食べ過ぎたことでも弱ってきます。
そして、薬を使うこと、抗生物質などが原因で肝臓が弱ることもあります。

たんぱく質、ビタミンなどを蓄えておく、備蓄倉庫のような役目もしています。
そして、ホルモンが代謝されることも肝臓が関係しています。
不要な量の黄体ホルモンをなくしてくれる働きも肝臓がしています。

ですから、ニキビを予防するために肝臓をいたわりましょう。

肝臓に良い食べ物と言われている、レモンなどのかんきつ類のくだもの、野菜を食べましょう。
油っぽい肉類や揚げ物は、食べ過ぎないように注意しましょう。

そして、体内に老廃物を溜め込んでしまうことも肝臓に悪いことです。
適度な運動、マッサージなどで新陳代謝を良くして、老廃物を対外へ出すように努力しましょう。

働きすぎでストレスがどんどん貯まることも肝臓には悪いことです。
仕事の合間に、まめに休憩を取ったり、気分を上手く切り替えたり、出来るようにしましょう。

対人関係のストレスも同じように肝臓に悪いことです。
ニキビにならないよう、積極的に気分転換をしましょう。

ニキビで悩んでいるとき、みなさんはどのように対処していますか。

ニキビが出来ないように、洗顔をこまめにしたり、出来たニキビは触らないようにしたり、
薬を塗って治療したり、いろいろなことを試しているでしょう。
一般に、顔を清潔にしていたら、ニキビが出にくいと思われています。

たしかに皮膚を清潔にすることは良いことです。

こまめなケアは、毛穴が詰まって起こるトラブルも回避できるでしょう。
また、清潔にしていれば、毛穴からばい菌が入ってしまうことも防げるでしょうね。

このように、皮脂と関係してニキビが出たり、生理でニキビが出たり、ホルモンバランスでニキビが出たり、
これらは知られているようです。
ですが、意外と知られてないことがあります。

それはニキビが肝臓と関係していることです。
実は、肝臓の働きも、ニキビが出てしまうことに深く関係しているのです。

肝臓とは、そもそも毒素を減らすように働いてくれる臓器です。
入ってきたアルコールを無毒化するために、肝臓が働いていることは結構、知られていますよね。

ですから、肝臓の働きが弱っていると、無毒化にする動きが鈍ってくるということですから、
血液が汚れてしまいます。

汚れた血液が、ニキビを余計に悪化させている原因のひとつなのです。
ですから、肝臓の機能が低下してしまうということは、ニキビが増える原因なのです。

では、肝臓は何が原因で機能を低下させてしまうのでしょうか。
一番、良く知られていることは、アルコールが原因です。

肝臓には食品添加物も悪い影響を与えると言われています。

もちろん、たばこやお酒の刺激物もあまり良くありません。
これらの摂取により肝臓の解毒作用が弱まってしまいます。

すると、菌に対する体の抵抗力も弱ります。
このことで、肌においては、簡単に菌が繁殖するようになってしまいます。
それがニキビに繋がります。

ですから、ニキビを遠ざけたかったら、添加物が含まれる加工品ばかりでなく、
なるべく自然のものを食べるようにしたいです。

また、お酒の量には気をつけて、タバコは出来たらやめたいものですね。
タバコはニキビだけでなく、体にとっては悪いものであり、何も良いことはありませんから、
やめることをお勧めします。

肝臓が弱ると、体内のビタミンも不足しますから、それによって余分な黄体ホルモンが破壊されず、
皮脂が増えることを引き起こします。

皮脂の量が急増すると、結果、ニキビが増えることになります。
ビタミンの中でも、ビタミンAが不足すると、毛嚢孔の角質増殖に繋がります。
毛穴が塞がり易くなってしまうのです。

また、ビタミンBが不足すると皮脂腺が活発に活動してしまい、ニキビが出来易くなってしまいます。
そして、便秘は、本来、排泄されるはずの毒素が体にまた吸収されている状態です。

これは毒素を分解している肝臓の仕事を不用意に増やすことになり、余計な負担となります。
そして、肝臓で対処できなかった分の毒素は皮膚へ出ます。
これで起こるトラブルがニキビなのです。

肝臓の働きが悪くなってきたら、一体、どのような症状が出るのでしょうか。

ニキビを作らないためにも、肝臓が悪くなってきた症状が出てきたら、肝臓に良い食べ物をとるなどして、
いたわってあげたいですね。

症状が出たら、些細なことだと思わずに、病院に行ってみるのも良いと思います。
とにかく、症状が出ることは、体からのサインですから見逃さないようにしましょう。

まず、肝臓が弱ってくると、良く言われることは顔色が悪くなることです。
血色が悪い顔色が続き、ニキビが出たり、シミが出たりするときは肝臓の機能低下を疑ってみましょう。

また、気持ちの面でも、落ち着きがなくなり、なんとなくイライラすることもあります。
疲れやすかったり、めまいがしたり、貧血になったり、中には痔になる人もいます。
そして、肩凝りがひどくなり頭痛がする場合もあります。

肝臓が弱ると他の病気も起こしやすくなり、高血圧になる人もいます。
また、糖尿病を患うことや、心臓病、大腸癌も心配されます。

体内に取り入れた糖分が代謝されるためにはビタミンB群が使われます。
ですから、スイーツなどの甘い物が大好きな女性は、糖分の摂り過ぎは注意しましょう。

肝臓に悪いだけでなく、甘い物を過剰に摂取することは肥満にも繋がります。
ケーキバイキングなど、食べ放題システムは女性でなくても気をつけなければなりませんね。
何事もほどほどが良いのですから、甘い物だけでなく食べすぎには気をつけましょうね。

ニキビは肝臓と関係していて、甘い物をとりすぎると肝臓に負担をかけることになるとお話しました。
ですから、肝臓の負担を軽くしてあげることはニキビの予防にも関係してきます。

また、甘い物だけでなく、パンや麺類などが消化される場合、糖分に変わります。
これらの糖分を代謝させるためには、ビタミンB1やビタミンB2が使われます。
これらのビタミンが不足してしまった場合、不完全燃焼から皮脂が分泌してしまいます。

これが、皮膚の表面に出てくる脂となり、ニキビの元になってしまうのです。

あまり体に良くないことで知られているインスタント食品などは、商品自体が過酸化脂質です。

スナック菓子もそうですが、これらの食品を食べ過ぎると、皮脂が大量に分泌されます。
過酸化脂質はニキビを更に悪化させてしまうのです。
ですから、菓子類やインスタント食品の食べすぎはニキビの元です。

また、過酸化脂質は、体内の老化現象にも関係しています。
がん、シミにも良くない物質です。

それから、肝臓が疲れてきて動きが悪くなると、フィルターとしての作用がにぶくなり、
血液が汚れてきます。

汚れるとは、血液が酸性になって来るということです。
こうなると、体内の細胞の働きがにぶくなります。
全体的な抵抗力が落ちてきて、皮膚が菌に対すして抵抗する力も、もちろんなくなってきます。

毛穴の皮脂に菌が付き、炎症を起こします。
ですから、ニキビが出来ると、更にそれが重症になる場合があります。

長々と、肝臓がにきびに影響を及ぼす関係にあることをお伝えしましたが、
生活習慣は急には代えられません、ちょっとずつでも意識して改善していきたいものです。