にきびと低用量ピル

にきびと低用量ピル

にきびの原因の一つにホルモンバランスの乱れ(ホルモンのアンバランス)が上げられます。

女性の場合、生理前には女性ホルモンと呼ばれるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)のバランスが変化しやすくなり、男性ホルモン(アンドロゲン)に影響を及ぼします。

男性ホルモン(アンドロゲン)が影響することで、皮脂分泌が盛んになります。皮脂分泌が過剰になると口の周り(あごや頬など)ににきびができやすくなります。

ホルモンバランスのアンバランスが原因でできるにきびの方は、ホルモン剤(低用量ピル)を飲むことで、ホルモンバランスの乱れを整え(正常化)、にきび改善に導きます。

低用量ピルは女性ホルモンの安定化、ホルモンバランスの正常化に効果があるため、男性のにきび治療に低用量ピルは使用できません。

ピルの種類には第1世代~第3世代に分類されます(黄体ホルモンの成分量で決まります)。

男性ホルモン(アンドロゲン)が少ないものほどにきび治療に効果があるといわれています。

ピルの服用期間は2ヶ月~半年ぐらいが目安です。ただ、ピルには処方箋が必要となり、保険が利きません。

婦人科やにきび専門の皮膚科などでも処方してくださるところがあります。個人輸入で入手する方法もあります。

婦人科や産婦人科で処方されるピルはトリキュラーが多いです。


ピルの副作用と注意点

喫煙者がピルを服用すると血栓ができやすくなるため、ピルを飲んではいけないとされています。
吐き気やイライラ、便秘、体重増加などがピルの副作用に上げられます。

にきびピルの世代にきびピル第1世代黄体ホルモンの量が多くアンドロゲン作用が少ない
��シンフェーズ、オーソ、ノリエール、エリオットなど)。

にきびピル第2世代黄体ホルモンの量が少くアンドロゲンの作用が強い
��トリキュラー、アンジュ、リビアン、トラディオールなど)。


にきびピル第3世代

第1世代と第2世代の欠点を改善・改良した低用量ピル。アンドロゲン作用が極めて少ない。
��マーベロン)。

現在、マーベロン(第3世代)のピルがにきび治療に最も適したホルモン剤といわれています。

ホルモン剤メサルモン-Fメサルモン-Fは、皮脂の分泌を抑制することでにきびを防ぎます。

ホルモンバランスを正常化、安定化してくれる働きがあります。

メサルモン-Fの副作用は食欲不振、胃痛、吐き気や発疹ほか。

低用量ピルは経口避妊薬ですが、メサルモン-Fなどのホルモン剤は主に更年期障害の緩和、卵巣欠落症状の治療に用いられます。